千利休と茶道の歴史

千利休

日本の伝統文化である茶道の歴史と今を紹介いたします。

目次

茶道大成者の千利休

千利休(1522-1591)は安土桃山時代に茶道・茶の湯を完成させた千家流茶道の開祖です。

元は商人の出身で本名は田中与四郎です。
茶の湯を武野紹鷗(1502-1555)に学び、茶道を大成させました。

千利休は戦国時代の雄たる織田信長、次いで天下人となる豊臣秀吉の御茶頭となりました。

表千家・裏千家・武者小路千家のいわゆる三千家の始祖が千利休です。

利休の高弟は利休七哲と呼ばれ以下の武将です。
時代により利休七哲のメンバーは入れ替っています。

利休七哲:
・前田利長(肥前)
・蒲生氏郷(飛騨)
・細川忠興(越中/三斎)
・古田重然(織部)
・牧村利貞(兵部)
・高山長房(右近/南坊)
・芝山宗綱(監物)
・瀬田正忠(掃部)

三千家好みの茶道具を作成する十の職家の尊称として、
以下の千家十職と言われるものがあります。

千家十職:
・樂吉左衛門(茶碗師)
・大西清右衛門(釜師)
・中村宗哲(塗師)
・駒沢利斎(指物師)
・中川浄益(金物師)
・土田友湖(袋師)
・奥村吉兵衛(表具師)
・飛来一閑(一閑張細工師)
・黒田正玄 茶杓の作(竹細工・柄杓師)
・西村(永樂)善五郎(土風炉・焼物師)

千利休が創設した茶道は日本の総合芸術とも言えるのではないでしょうか。

茶道の精神

茶道の精神、心得は和敬清寂と利休七則の教えから汲み取ることができます。

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茶道の諸流派

三千家となる表千家・裏千家・武者小路千家以外にも様々な流派があります。

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茶道の歴史と今

平安時代に禅僧によりお茶を飲む習慣が日本に伝来しました。

お茶を喫茶するという行為を精神性にまで高めたのが茶道です。

茶道とは、お茶を点てるという行動の型を作り、一連の型の中で精神を涵養していきます。

この伝統は学校の茶道部や社会人向けの茶道教室を通じて継承されています。

大学茶道部のお茶会体験方法は下記でご案内します。

【東大・早慶上智・名門19校】大学茶道部でお茶会を体験する方法は?

また茶道は茶会に使用される抹茶碗、柄杓、棗、茶釜、香合、花入れ、掛け軸だけでなく、建築物である茶室も含めて日本の伝統文化の結晶と言っても過言ではありません。

これらの美意識やコンセプトは現代のデザインにも取り入れられインテリア等にも活かされています。

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